2026年11月終了 Vimeoオンデマンド|移行手順と代替サービス

動画販売
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動画販売サービス「Vimeo On Demand(VOD)」の終了が発表されました。すでに新規アップロードの受付は止まり、既存動画の新規販売も終了へと向かっています。

まず押さえておきたいのは、Vimeoにアップロードした動画ファイルそのものは削除されず、アカウントに残るということです。終了するのは、動画を売るためのページ・決済・購入導線といった「販売の仕組み」の方。つまり、動画は手元にあるのに、それを売る場所がなくなる、というのが今回起きることです。

だからこそ本当に考えるべきは、これまで集めてきた顧客リストや積み上げた販売実績を、どう引き継ぐか。この記事では、終了までにやるべきことを優先順位順に整理し、移行先の選び方までまとめました。

参照元:vimeo.com/ondemand/shutdown

実質的に何が終わるのか

動画データが残るなら、何も失わないのかというと、そうではありません。VODという「販売チャネル」が消えることで、次の3つが使えなくなります。

  • 新規の売上を立てる手段:販売ページが停止し、購入・レンタル・サブスク登録を新たに受け付けられなくなる
  • 既存顧客の視聴継続手段:これまでの購入者やサブスク会員が、VOD経由で動画を見続けられなくなる
  • 決済・会員管理の仕組み:Vimeo側で回っていた決済処理と視聴者管理が止まる

動画は手元にあるのに、それを届ける導線がまるごとなくなる。これが今回の終了で起きることの本質です。だからこそ、やるべきことは「動画のバックアップ」ではなく「販売と顧客接点の引き継ぎ」に絞られます。

終了スケジュール

Vimeo On Demandは、一度に止まるのではなく、段階的に受付を終了していきます。公式に発表されているスケジュールは次の通りです。

時期 内容
2026年8月22日 新規動画のアップロード受付を終了
2026年9月21日 新規購入・サブスクリプションの受付を終了(既存の販売が実質停止)
2026年10月21日 販売者への最終支払いの処理
2026年11月20日 プラットフォーム完全終了。VODページ・ストアフロントがオフラインになり、購入者の視聴もできなくなる

ポイントは、「新規に売れなくなる日(9月21日)」と「完全に終了する日(11月20日)」が2ヶ月ずれていることです。9月21日を過ぎると新たな売上は立てられなくなりますが、既存の販売ページや購入者の視聴は11月20日まで維持されます。この期間を、移行先の準備と顧客への告知にあてるイメージです。

なお、スケジュールは変更される可能性もあります。実際に移行計画を引く際は、念のためVimeo公式の終了告知ページで最新の日付を確認してから進めてください。

終了までにやるべきこと5つ

1. 顧客・会員情報の書き出し(最優先)

真っ先に手をつけるべきは、これです。購入者・レンタル利用者・サブスク会員のメールアドレス、そして視聴履歴や購入履歴を、エクスポート機能が生きているうちに手元へ落としておきます。

会員リストは、動画と違って一度失うと二度と取り戻せません。過去に別の販売サービスを畳んだ際、顧客データを引き継げず、数千件分の顧客接点をまるごと失った——そんな話も、動画販売の現場では珍しくありません。売上の土台になる資産なので、後回しにしないでください。

2. 販売中コンテンツの棚卸し

次に、いま何を売っているかを整理します。販売中・非公開・アーカイブの動画をすべて洗い出し、それぞれの販売形式(買い切り/レンタル/サブスク)と価格を一覧にしておきましょう。

このとき合わせて確認したいのが、移行先で動画をどう扱えるかです。1本ずつ再アップロードが必要なのか、それとも既存の動画をそのまま引き継げるのか。ここが、移行にかかる時間を大きく左右します(詳しくは後述します)。

3. 移行先サービスの選定

棚卸しの結果をもとに、自社の売り方に合うサービスを選びます。判断軸は次の章で詳しく扱いますが、候補が絞れたら、デモや無料トライアルで管理画面を実際に触ってから決めるのが確実です。カタログスペックだけでは、日々の運用のしやすさまでは分かりません。

4. 視聴者への告知

移行の裏側が整ってきたら、視聴者に伝えます。伝えるべきは、今のVODページで購入・視聴できなくなる時期、新しい視聴先のURLとログイン方法、そして可能なら購入済みコンテンツの引き継ぎ方法です。

告知が遅れるほど「見られなくなった」という問い合わせが集中します。早めに第一報を出しておくほど、あとが楽になります。

5. 決済・請求まわりの引き継ぎ確認

サブスクを提供していた場合は、ここが一番デリケートです。旧サービスと新サービスで二重に課金してしまう、あるいは切り替えの谷間で課金が途切れる、といった事故が起きやすいので、切り替えのタイミングは慎重に設計してください。

移行先はどう選べばいいか

「動画が配信できる」だけなら選択肢はいくらでもあります。Vimeo On Demandからの乗り換えで本当に効いてくるのは、次の5つの観点です。

Vimeoの動画をそのまま引き継げるか

すでにVimeoに動画がある以上、それを再アップロードせずに使えるかどうかは、移行の手間を大きく変えます。VimeoとAPI連携できるサービスなら、Vimeo側のフォルダを指定するだけで既存動画が同期され、そのまま販売できる場合があります(多くはVimeoの有料プラン加入が前提です)。動画が数十本・数百本とある事業者ほど、この差は大きく効いてきます。

自社サイトとして構築できるか

今回のように、プラットフォーム側の都合で販売の仕組みが突然なくなる——これはプラットフォーム型サービスに付きまとうリスクです。自社ドメインで動画販売サイトを構築できるサービスを選べば、他社の事業判断に売上を左右されにくくなります。

販売形式の柔軟性

買い切り、レンタル(視聴期限付き)、サブスク。自社の売り方に必要な形式が揃っているかを確認します。特にVimeoでレンタルを使っていた場合、移行先に同じ機能がなければ、販売モデルそのものを見直すことになります。

決済手段と手数料体系

個人向けならクレジットカード中心で足りますが、BtoBで売るなら請求書払いへの対応が要になります。あわせて、月額固定費と販売手数料のバランスも見ておきましょう。販売本数や単価によって、どちらが得かは変わります。

サポート体制

移行は何度もやる作業ではありません。だからこそ、つまずいたときに日本語で相談できるか、初期設定に伴走してもらえるかは、地味ですが重要です。社内に動画配信の専任者がいない場合はなおさらです。

移行先の候補①:Vimeo OTT

Vimeo OTT https://vimeo.com/jp/ott

Vimeo自身も、動画で収益化を続けたい人向けに「Vimeo OTT」という別サービスを用意しています。同じVimeoの中で乗り換えられるため、移行先の第一候補として検討する方も多いはずです。

Vimeo OTTは、自分専用のサブスク型・都度課金型の配信サービスを立ち上げられるプラットフォームです。料金はプランによって異なり、詳しい費用や機能は契約するプラン次第で変わります。特にEnterpriseプランはカスタム価格のため、正確な金額はVimeoに問い合わせないと分かりません。

ここで押さえておきたいのは、料金が「固定額」ではなく、会員数や取引に応じて変わる従量課金型であるという点です。会員が増えるほど費用も膨らんでいくため、加入者が伸びたときにコストがどう推移するかは、事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。

なお、弊社ストランダーはVimeoのパートナーでもあります。Vimeo OTTを含めて「自社にはどの移行先が合うのか」を検討したい方は、弊社でもご相談を承れますので、お気軽にご連絡ください。

移行先の候補②:ソーシャルキャスト

株式会社ストランダーが提供する、動画販売サイト構築システム「ソーシャルキャスト」は、2026年3月からVimeoとのAPI連携に対応しています。

使い方はシンプルで、Vimeo側で連携するフォルダを選ぶと、その中の動画がソーシャルキャストに同期されます。すでにVimeoにある動画を、1本も再アップロードせずにそのまま販売できるのが、移行時の大きな利点です(初回のAPI接続設定と、Vimeoの有料プラン〈Starterプラン以上〉が必要です)。

ソーシャルキャストの管理画面/Vimeo API設定

同期が完了すると、Vimeo上の動画が管理画面の「Vimeo配信メディア一覧」に並び、そのまま販売コンテンツやレッスンの動画パートとして設定できるようになります。

ソーシャルキャストの管理画面/Vimeoから同期された動画

もちろん、販売の土台となる機能も揃っています。自社ドメインでのサイト構築、買い切り・レンタル・サブスクの各販売形式、そして法人向けの請求書払いにも対応しています。

費用面も、先ほどの従量課金型とは考え方が異なります。ソーシャルキャストは月額約3万円からの定額制で、販売手数料はかかりません。会員数の上限もないため、会員が何人に増えても月額費用は変わらず、売上がそのまま手元に残ります。会員情報についても、購入者・会員のデータをしっかり取得・保持できるので、移行後のメール配信やマーケティングにそのまま活用できます。

移行を具体的に検討する段階になったら、まずは自社の売り方——動画の本数、価格帯、顧客が法人か個人か——を整理したうえで、複数のサービスを見比べてみてください。ソーシャルキャストのVimeo連携の詳しい仕組みや移行の進め方、Vimeo OTTを含めた移行先選びについて知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

よくある質問

Q. Vimeo On Demandが終了すると、アップロードした動画データも削除されますか?

削除されません。VOD機能が終了しても、アップロード済みの動画ファイルはVimeoアカウント内に残ります。終了するのは、動画を販売するための販売ページや決済・購入の仕組みです。

Q. Vimeo On Demandはいつ完全に終了しますか?

2026年11月20日にプラットフォームが完全終了し、VODページや購入者の視聴もできなくなります。それに先立ち、8月22日に新規アップロード、9月21日に新規購入・サブスク登録の受付が終了します。スケジュールは変更される場合があるため、最新情報はVimeo公式の終了告知ページで確認してください。

Q. 何から着手すればいいですか?

まず、購入者やサブスク会員のメールアドレスなど、顧客・会員情報のエクスポートです。会員情報は失うと取り戻せないため、最優先で確保してください。そのあと、販売中コンテンツの棚卸しと移行先の選定に進みます。

Q. Vimeoの動画を、再アップロードせずに他サービスへ移行できますか?

VimeoとAPI連携している移行先であれば可能です。Vimeo側のフォルダを指定すると、その中の動画が自動で同期され、動画ファイルを再アップロードせずに販売コンテンツとして使えます。

Q. ソーシャルキャストのVimeo連携とはどのような機能ですか?

Vimeo APIと連携する機能です。Vimeo側の連携フォルダを指定すると、フォルダ内の動画がソーシャルキャストに同期され、再アップロード不要ですぐに販売できます。利用にはVimeoの有料プラン(Starterプラン以上)と初回のAPI接続設定が必要です。

Q. Vimeo On Demandの代替サービスを選ぶ際のポイントは?

主な比較軸は5つです。Vimeoの動画をそのまま引き継げるか、自社ドメインでサイトを構築できるか、必要な販売形式(買い切り・レンタル・サブスク)に対応しているか、法人向け請求書払いなどの決済手段、そして日本語サポートの有無です。

Q. Vimeo OTTに移行するのと、他サービスに移行するのはどちらがいいですか?

一概には言えません。Vimeo OTTは会員数や取引に応じた従量課金型のため、会員が増えるほど費用が膨らみます。一方、月額定額制のサービスは会員が増えても費用が変わりません。想定する会員規模や売上構成によって、どちらが有利かは変わります。

Q. ソーシャルキャストの費用はどのくらいですか?

月額約3万円からの定額制で、販売手数料はかかりません。会員数の上限もないため、会員が増えても月額費用は変わらず、売上はそのまま手元に残ります。詳しい料金は資料請求・お問い合わせでご確認いただけます。

まとめ

Vimeo On Demandの終了で失うのは動画データではなく、動画を売るための仕組みです。動画は手元に残るので、心配すべきは「どう売り続けるか」の方だと考えを切り替えましょう。

やるべきことは、順番が大切です。まず取り戻せない顧客データを確保し、次に販売中コンテンツを棚卸しし、そのうえで自社に合う移行先を選ぶ。この順で進めれば、終了の期限に追われずに済みます。

移行先を選ぶときは、Vimeoの動画をそのまま引き継げるかどうかを一つの目安にすると、乗り換えの手間を大きく減らせます。

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