動画コンテンツを販売したい方向けに、動画の課金方法とメリット・デメリットを紹介します

動画販売
この記事は約7分で読めます。

動画の販売事業を考えるうえで、どのような課金方法を選択すればよいのか、とお悩みの事業者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

  • 動画の課金方法にどのようなものがあるのかわからない
  • 自分たちが考える動画販売事業に向いている課金方法は何かを知りたい
  • どのような基準で動画の課金方法を選べばよいのか知りたい など

そこで本稿では、動画の課金方法の種類と特徴、各課金方法のメリット・デメリットを紹介します。
本記事がご参考になれば幸いです。

本記事の内容は、動画販売プラットフォームサイトや自前で動画販売サイトを構築するなど、システムを使った動画販売を前提としています。

動画の課金方法は大まかに2種類ある

動画販売における課金方法は、大まかに2種類あります。

  • 都度課金型(PPV:ペイ パー ビュー)
  • 継続課金型(SVOD:サブスクリプション ビデオ オンデマンド)

それぞれの課金方法でメリット・デメリットがありますので、それらを理解したうえで、どちらを採用すべきか、それとも両方とも採用すべきかなどの検討をしていきましょう。

都度課金型(PPV:ペイ パー ビュー)

都度課金型は、動画1本ごと、または複数本の動画をセットにした形で視聴権限を販売する方法です。
レンタル方式で一定期間の視聴が可能、とする場合と、無期限に視聴可能にする場合があります。

単品販売

最もわかりやすい基本となる販売手法です。
1本いくら、という価格設定での販売となります。

レンタルビデオと同じ発想で、購入後〇日間視聴可能、というパターンが非常に多いです。

視聴期限の設定には理由があります。
インターネット上での動画配信(ダウンロード販売ではなく、アプリやブラウザで動画を再生するタイプ)において、再生される回数が多いほど配信費用がかかる場合があるため、視聴に期限を付けたほうが、売り主側の利益が確保できるためです。

ダウンロード販売では、コピーされ放題(ダウンロードそのものがコピー)ですが、ブラウザやアプリで再生させる販売方法の場合はコピーがされにくくなります。

セット販売

複数本でのまとめ売りです。
ドラマやアニメ、長めの教材コンテンツなど、続きものの動画コンテンツを販売する際によく採用されます。

1本当たり400円の動画を、15本セットの場合3000円、などの価格設定をされる場合もあります。

1本目は無料で視聴可能で、残りは有料という販売方法をとるケースも多いようです。

単品販売と同じく、購入後の視聴期限が設定されているケースが殆どです。

続きものの動画コンテンツを販売する場合には、必須の販売方法といっていいでしょう。

都度課金型のメリット・デメリット

都度課金型の課金方法には、次のようなメリット・デメリットがあります。

利用者側 事業者側
メリット
  • 見たいものだけにお金を払えば良い
  • 見たいものだけ買ってもらえばよいので、購入までの心理的ハードルが下がる
  • 見放題で販売することを禁じるコンテンツの仕入れに対応できる
  • 新しいコンテンツを追加しなくても事業運営ができる(したほうが良い)
デメリット
  • 別のものを見るたびにお金を払わなければならない
  • 見るものを厳選しなければならない
  • 収益が安定しない
  • 一度購入されて終わりとなる場合もあり、長い関係性を構築できない

都度課金型の販売では、利用者が購入するまでの心理的なハードルは大幅に下げられます。
一方、事業者としては、1回売れてそのあとは購入してもらえない、というパターンも多分に考えられます。

コンテンツ数が少ない場合は、都度課金で売り切り、という販売方法は有効でしょう。

継続課金型(SVOD:サブスクリプション ビデオ オンデマンド)

継続課金型は、毎月980円で見放題、といった課金形式をとる販売方法です(いわゆるサブスク)。
ワンプライスで全動画見放題とする場合と、コンテンツのジャンルごとに見放題にする場合があります。

サブスクリプション方式の販売

定期課金での見放題販売の事です。

大手の動画配信サイトの採用が多いです。
例:1か月〇〇円で見放題!

1か月ごとの定額課金を行っているサービスが非常に多くなっています。
理由としては、

  • 1回ごとの決済額の低さ
  • いつでも解約できる安心感

をうまく演出できるためではないかと思われます。

サブスクリプションを行う場合、

  • 1つの契約ですべてが見放題
  • コースごとに見放題の範囲が違う

ケースがあります。

スポーツの動画販売サイトなどでは、競技ジャンルごとに見放題コースを設定していたり、オンライン予備校などでは、科目ごとの契約で見放題となっていたり、というパターンです。

例:
国語見放題:月額980円
数学見放題:月額980円
英語見放題:月額980円
国数英見放題:月額2480円

継続課金型のメリット・デメリット

継続課金型の課金方法には、次のようなメリット・デメリットがあります。

利用者側 事業者側
メリット
  • たくさんのコンテンツがある場合は、お得感がある
  • 見る見ないを真剣に選ばなくていいので、気が楽
  • 毎月定額を支払ってもらえ、売り上げが安定する
  • 運営をしっかり行えば長く契約を続けてもらえる
  • 休眠会員が発生する(スポーツクラブの利益構造)
デメリット
  • 見なくても毎月お金を払わなければならない(休眠会員化)
  • 契約してもらうまでのハードルが高い
  • 毎月一定額を払い続けてもらうため、コンテンツを追加するなどまめな運営が必要

継続課金型で販売を行う場合は、利用者に契約してもらうまでが重要です。
お試し動画を配信したり、無料キャンペーンなどを行ってうまく会員を獲得する必要があります。
また、ある程度の頻度で新しいコンテンツを提供できることが、契約を継続してもらうポイントになりそうです。

動画の課金方法を選択する際のポイント

最終的には、先述のメリット・デメリットを考えて事業者さまでの判断が必要になってくるとは思いますが、

  • コンテンツ数が少なく、頻繁に追加されない場合
    都度課金のみ
  • コンテンツ数が多い、ある程度の頻度で新しく追加される
    継続課金+都度課金

を採用するのがいいのではないか、というのが弊社の私見です。

継続課金のみにしないのは、まずは利用者に何か購入してもらうことで、関係性を構築できるという大きなメリットがあるからです。
もちろん、会員登録するとみられる無料動画などを利用するのもいいでしょう。

また、継続課金でみられるコンテンツすべてが都度課金で購入できるようにする必要はなく、むしろ一部は都度課金で購入できる、という方法がよさそうです。
そうすることで、継続課金への契約メリットが提示できます。

自身で動画コンテンツの販売ビジネスを行う場合は、本記事で紹介した課金方法をうまく選択し組み合わせると良いでしょう。

定額見放題のみとするのか、単品販売のみとするのか、それとももろもろを組み合わせていくのかなど、自身が販売するコンテンツの内容やビジネス戦略に照らし合わせて考えてみましょう。

動画販売が行えるシステムの中には、本記事で紹介した販売方法を選択できない場合もあるようですので、システム導入前に必ず確認をするようにしてください。

都度課金・継続課金の両方に対応できる動画サイト構築CMS『ソーシャルキャスト』

弊社が提供している、動画やライブの販売・限定配信サイト構築CMS『ソーシャルキャスト』は、多彩な動画販売が行える、独自の動画販売サイトを構築することができます。

  • 継続課金型の動画販売
    • ワンプライスで全動画が見放題
    • コンテンツのジャンルごとに動画を見放題
  • 都度課金型の動画販売(レンタル型・買い切り型)
    • 動画を1本ずつ販売
    • 複数本の動画をセットにして販売

また、立ち上げた動画販売サービスを利用するユーザーの動画購入までの心理的ハードルを下げるための仕組みもあります。

  • 課金しないと視聴できない動画のダイジェストを無料視聴できる
  • 複数本の動画が含まれる有料セットの内、一部の動画(たとえば、1話目)は無料視聴できる
  • 動画販売サービスに会員登録すると、無料視聴できる動画の範囲が広がる
  • サブスクリプションサービスに指定した日数の無料期間を設定する(「まずは、〇日間無料お試し」など)

ソーシャルキャストを導入して、独自の動画販売サービスを立ち上げた法人さまの事例も多数ありますので、動画やライブの販売をお考えの方は、ぜひお気軽にお声かけください。

ソーシャルキャストの機能や価格・導入事例は公式サイトをご確認ください。
https://socialcast.jp/

本稿は以上となります!

タイトルとURLをコピーしました