- 習い事そのものへの興味関心がある方の割合
- どんな習い事に興味があるか、やっているか
- オンラインスクール・オンライン講座の経験割合
- オンラインスクール・オンライン講座の理想
- オンラインスクール・オンライン講座に対する評価
- 1.事前調査:習い事への興味関心の状況
- 2.習い事にポジティブな方に対しての調査
- 3.補足分析 オンラインスクール・オンライン講座にポジティブ・ネガティブな層それぞれが考えるメリットとデメリット
- 実際に「オンラインスクール・オンライン講座」を行っている事業者の気づき
- 詳細データの配布
1.事前調査:習い事への興味関心の状況
まずは、オンライン・オフライン問わず、習い事への興味関心についての質問を行いました。(10689名から回答を収集) 男女15歳 ~ 64歳を対象とし、年齢5歳区切りで男女別にそれぞれ500名程度の回答を収集しました。15歳〜 19歳の層は習い事をしている、習い事に興味がある割合が両方とも高い傾向にあります。
2.習い事にポジティブな方に対しての調査
次に、1のアンケートで「習い事をしている・習い事に興味がある」と回答した方、4936名を対象として、以下のアンケートを依頼し2214名から回答を得ました。(年齢5歳区切りで男女別にそれぞれ100名程度から回答を収集) 質問は以下の通りです。- どんなジャンルの習い事をしていますか、したいですか、興味がありますか?
- これまでに、インターネットを利用した習い事を受けた経験はありますか?
- インターネットを利用した習い事と教室に通う習い事を選択できる場合、どちらで受講したいと思いますか?
- インターネットでの習い事について、良い・メリットだと思うのはどういった点ですか?
- インターネットでの習い事について、悪い・デメリットだと思うのはどういった点ですか?
- あなたがオンラインでの習い事をする場合、以下のどのような実施形式が理想ですか?
2-1.どんなジャンルの習い事をしていますか、したいですか、興味がありますか?
まずは、オンライン・オフライン問わず、どのような習い事に興味があるかについて質問をしました。(ひとり3つまで選択可能)性別での傾向
男性に人気の習い事 外国語、プログラミング、マネー、楽器、フィットネス 女性に人気の習い事 外国語、楽器、料理、ハンドメイド、フィットネス上記は15%以上が興味あると回答があったもの。
年齢での傾向
年齢層が高い方に人気が偏っているもの 業務スキル、マネー、写真、書道、ハンドメイド 年齢層が低い方に人気が偏っているもの 塾・予備校、メイク、ゲーム、ダンス おおむね全世代で人気があるもの 外国語、プログラミング、楽器、料理、フィットネス上記は、10%以上の方が興味があると回答した属性の偏りで見ています。
2-2.これまでに、インターネットを利用した習い事を受けた経験はありますか?
次に、習い事をしている、したいと思っている方に対し、どの程度オンラインスクール・オンライン講座 の受講経験があるかという質問をしています。性別での傾向
- 男性:ほぼ半分の方が経験ある
- 女性:35%の方が経験ある
年齢での傾向
年齢が低いほど経験があり、高いほどない、という傾向となりました。ただし、15~19歳の世代は経験なしが多い。
2-3インターネットを利用した習い事と教室に通う習い事を選択できる場合、どちらで受講したいと思いますか?
習い事をしている、したいと思っている方に対し、オンラインとオフライン、どちらで習い事をしたいか、という質問をしました。全体の傾向
インターネットだけで、という回答をした方の割合は23%であったものの、オンラインとオフラインどちらも併用したい層38%と合わせると、6割以上の方がインターネットを利用して受講をすることにポジティブと言えます。性別での傾向
男性のほうがよりオンライン受講に対してポジティブでした。年齢での傾向
年齢が低い方が、オンライン受講に対してポジティブでした。補足データ
以前「社内向けオンライン学習」についての調査を実施しており、その際のデータからは、 年齢が高い層は、映像をつかったオンライン学習について、- 経験がない方はネガティブ
- 経験がある方はポジティブ
2-4.インターネットでの習い事について、良い・メリットだと思うのはどういった点ですか?
性別世代問わず、良いと思っているポイントはおおむね同じようです。メリットとされた点
- 場所の制限がない
- 教室に通わなくて良い
- 時間の融通がきく
- 気軽に受けられる
- 何度も見返せる
2-5.インターネットでの習い事について、悪い・デメリットだと思うのはどういった点ですか?
デメリットと感じている点についても、属性問わずおおむね同じようです。デメリットとされた点
- 視聴トラブルが起こる可能性
- 講師に会えない
- リアルタイムに質問できない
その他の回答入力での傾向
大事なポイントが1つあり、その他の自由入力欄において複数の方が、「オンラインではモチベーション維持が難しいかもしれない」という記入をされていました。 確かに、動画を見せるだけという方法では上達の様子を見て褒めたり、学びの進捗確認を講師が確認してアドバイスすることができず、受講者のモチベーションを上げることはできないでしょう。 これは、講師とコミュニケーションがとれない、ということをデメリットに感じる点と根は同じようにも考えられます。 オンラインでの学習においては、何らかの形で受講者と講師が直接コミュニケーションをとる方法で、モチベーション維持の取り組みを実施するのが良いのではないでしょうか。双方向ライブ(会議通話)や、定期的なスクーリングなどで対応ができそうです。
2-6.あなたがオンラインでの習い事をする場合、以下のどのような実施形式が理想ですか?
最後の設問として、2-3の問いに対し「オンラインで受けたい・オンラインとオフライン併用したい」と回答した「オンラインでの習い事ポジティブ層」に対して、どのようなオンライン受講形式が良いかを問いました。 選択肢は以下。- 動画視聴型
- ライブ配信型
- 会議通話(映像・音声)での複数人での講義、指導
- マンツーマン会議通話での指導
- 上記を組み合わせて好きなように受けられる
- 講師に会えない、質問できない
- モチベーション維持が難しいかもしれない
実際、大手オンライン予備校などでは、オンラインでの動画講義やライブ配信講義を視聴させた後、個別に会議通話で質問を受ける(チューターを用意し質問を受ける)、ということを実施しているところもあるようですし、双方向ライブ(会議通話)方式のレッスンを実施しているところも多いようです。
3.補足分析 オンラインスクール・オンライン講座にポジティブ・ネガティブな層それぞれが考えるメリットとデメリット
2-2においての回答でのオンラインスクール・オンライン講座の受講経験のあるなしを属性とし、それぞれがオンライン受講に対してどういった点を良い・悪いと考えているかを集計しました。- 経験者は「通える場所がない」という点をデメリットとしている
- 未経験者は「通わなくていい・時間に融通が利く」ことをメリットとしている
実際に「オンラインスクール・オンライン講座」を行っている事業者の気づき
弊社のお客様で、オンラインスクールやオンライン講座を行われている事業者さま複数社から、いくつか貴重な情報を伺っています。- オンラインとオフラインで顧客がかぶってしまうことはほぼない(食い合いはない)
- オンラインでどのようにオフラインのようにやるかは重要(リアルタイム性や双方向性)
- オフラインの方にもオンラインのメリットを提供することも重要(教室に通う方への付加サービス)