NETFLIXの決算発表にて、「成長が鈍化している・会員数が減るクォーターも出てきている。」「広告モデルを採用する。」という内容のものがあり、2022年7月20日現在、ニュースサイトなどに掲載され結構話題になっている様子。
なぜ成長が鈍化してきていて、NETFLIXが広告モデルを採用する理由は何かということについて解説し、あわせて、NETFLIXが行き詰り始めたけども動画販売ビジネス全般は全然行き詰ってないよ、ということについて説明します。
NETFLIX成長鈍化の理由
結論から言うと、「サブスク費用を払い続ける人が今のコンテンツ提供モデルで上限に達したから。」です。
成長が鈍化しているのは実はNETFLIXだけではなくて、大手の動画配信サービス全般の課題と言えます。
これまで大手動画配信サービスがどういう風にユーザーを集め成長してきたか、ということですが。
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人気のある映画やドラマの配信権をたくさん集めてきて動画配信を行う(成功)
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競合も同じようなことをやるので、どこに行っても同じようなものが見れるようになり差別化が難しくなる(行き詰まり)
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動画配信サービスごとのオリジナルコンテンツを作ってお客さんを集める(成功)
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どこもオリジナルコンテンツを出すので、お客さんはオリジナル見終わったら解約して別のサービスでオリジナル見る(または次見たいのが出るまで契約しない)、という行動をするようになる(現在:行き詰まり)
こんな感じです。
オリジナルコンテンツはとても魅力的ですよね。
NETFLIXだとストレンジャーシングス。
ディズニーだとオビ=ワン・ケノービやマンダロリアン。
アマゾンプライムだとバチェラーとかドキュメンタルなどでしょうか。
次々出てくるオリジナルコンテンツのために、多数のサブスク型動画配信サービスの契約を続けている方は、、、あまりいらっしゃいません。
「オビワン見た後にストレンジャーシングス見るかー」という考えを持った時、「オビワン見終わったらディズニープラス解約して、NETFLIX契約してストレンジャーシングスを見る。」という行動をとる方は結構いらっしゃるでしょう。
オリジナルコンテンツ。結構面白いの多いですものね。
もちろん、次見るものがなければしばらくどこも契約しないという行動になります。
4で書いたことはこういうことで、結果サブスク会員の伸びが鈍化している、ということです。
大手動画配信サービスが広告モデルを採用する理由
NETFLIXは決算発表で2023年には動画の中に広告を入れて(安くor無料で)動画を視聴させるようなモデルをスタートさせるという発言をしたそうです。
これは、サブスク料金を払い続けてくれる方が頭打ちになっているため、これまでそれを払ってこなかった層を取り込みたいという考えがあっての事でしょう。
結果、サブスク会員が減ってしまい広告モデルの会員が増えることになるのかもしれませんが、どういったモデルにしようとしているのかはまだ明確に見えていませんからどうとも言えません。
広告を見せるのとサブスク料金を払ってもらうことで同じ利益が得られるような算段があるのかもしれません。
いずれにしても、これまで契約を躊躇していた層やいろんな動画配信サービスをホップして使っていた層をきっちり囲い込んでいき、現状を打破しようという考えであることは間違いないでしょう。
NETFLIXが行き詰っても動画販売ビジネスが行き詰っていない理由
これは単純で、NETFLIXのような動画販売ビジネスのモデルが行き詰っているだけだからです。
どういうことか。
先にも書きましたが、NETFLIXやアマゾンプライムなどは、一般公開された映画やドラマなどのエンタメ動画の配信権を集めてそれを有料配信する、というところが基本的なビジネスモデルです。スパイファミリーはどの動画配信サービスに行っても見られます。オリジナルコンテンツもエンタメです。
一方、弊社のお客さまは、世界的ユニコーンとは言えないまでも、国内で結構なプレゼンスがある動画配信サービスを運営されている会社さんが多数あり、また中小企業のお客様でもかなりの売り上げを上げていらっしゃるケースが増えてきています。
そういう方々がどんな動画配信をしているのかということですが、簡単に書くと大手動画配信サービスが配信しないような、独自配信することにメリットがある動画を有料配信されています。
うちしかこのノウハウはないからうちで配信する。我々のエンタメコンテンツは我々で配信する、という形です。
具体的な弊社のお客様事例ですが、
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スタディサプリLIVE(オンライン予備校)
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トライ式オンラインライブ授業(オンライン学習塾)
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サイトセブンTV(CS局・エンタメ)
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サガテレビ(地方局・エンタメ、スポーツ他)
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セントラルスポーツ(フィットネス)
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ルアマガプライム(釣り)
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スターダム(女子プロレス)
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アジアンドキュメンタリーズ(アジアのドキュメンタリー)
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東京寿司アカデミー(寿司職人養成)
300社ほどのお客様にお使いをいただいているのでご紹介は一部ですが、上記のような会社さんが有料動画配信をされておられます。
大手さんが配信するようなエンタメ作品でないことはわかっていただけるかと思います。
どうして自前の動画販売サービスを立ち上げるのがいいのか
理由はいくつかありますが、代表的な2つをご紹介します。
1.視聴回数や会員数(チャンネル登録者数)が少なくてもビジネスになる
YouTuberさんが動画投稿でお金を稼ぐ、というのは実はかなり大変で、チャンネル登録者をたくさん集めて再生回数を稼がないと広告費で生活できるレベルにはなりません。1再生0.1~0.5円前後じゃないか、と言われています。
100万再生で50万円、ということになります。
一方、一部の少ない人、たとえば3000人が絶対に見たい動画があったとして、その方たちから毎月3000円払ってもらうことが出来れば、毎月の売り上げは900万円になります。
それなりの額ですよね。
再生数も会員数も、そんなにたくさん集めなくてもビジネスになるのです。
2.利益率が高い
ここはあえて弊社のシステムで動画販売をやった場合という説明をします。
弊社の動画販売サービスシステムを使ってもらうと利益率がとても高くなります。
一般的な動画の代理販売サービスを利用したり、独自販売サービスを立ち上げられるけども決済手数料をいただきます、というサービスを利用した場合、手数料は20%~40%程度とられるかと思います。
我々のソーシャルキャストの強みの1つに、「決済マージンをとらない」というものがあり、決済会社に払う手数料(カード決済手数料など)のみで動画販売ができます。
なので、3~4%程度の手数料です。
売上が100万円あったとき、30万円手数料でとられるのと、3万円手数料でとられるのとでは、利益率が全く違うことは明白です。売り上げの額が大きくなればなるほどその額は大きくなります。
これからイケそうな動画販売
最後に。
先にご紹介した事例のような、学習や独自のエンタメコンテンツを販売するというモデルはこれからも鉄板だと思うのですが、これからかなり伸びそうなモデルをご紹介します。
YouTuberさんやVTuberなど、すでにファンがたくさんついている方が独自サービスで動画販売をやる
弊社でも過去に、今は解散してしまったYouTuberさんが独自の有料動画配信サイトをリリースした前例があり、大成功をおさめています。
YouTubeは広告視聴モデルで、無料で視聴してもらえるというのが特徴ですが、よく考えてみてください。いまYouTubeでは、
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スーパーチャット(投げ銭)
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メンバーシップ(有料会員)
という機能があり、積極的に利用されている方も多いです。めちゃくちゃな額を投げ銭する方も多いですよね。
しかし、投げ銭を受けた側は先のとおり手数料をかなりとられます。
そこで、YouTubeから独自の有料動画配信サイトに誘導し、そちらで有料会費を徴収することで利益率を上げる、という方法です。
確かに別のサービスに誘導するというひと手間はかかりますが、YouTubeと違ってデザインなどでオリジナリティを出せることなどもあります。
個人ごとに作らないまでも、事務所単位で有料配信サービスを作る、という例は増えるでしょう。
具体例まで紹介をしましたが、動画販売ビジネス自体が頭打ちになっているわけではない、ということはお分かりいただけたのではないでしょうか。
弊社にご相談をいただければ、諸々の相談に乗らせていただけますので、事例に近いことをやっておられたり、俺YouTuberなんだけど収益あげたいな・・みたいな考えがおありでしたら、遠慮なくお問い合わせください。