Adobe社から、Flashを2020年にサポート終了する旨の告知が出てから久しいですが、先日Googleも、検索結果からFlashを除外する(2019年内に)という発表がありました。
Googleのブラウザー「Chrome」を利用している方はお気づきかと思いますが、ChromeではすでにFlashをデフォルト設定では利用できないようになっています。
Flashがなぜなくなっていくのかという点については本稿では言及しませんが、主にセキュリティや仕様面での課題に対応ができないことが理由です。
現在は代替技術としてHTML5が利用されています。
インターネット動画の(技術的な面での)世界でも、Flash廃止は数年前から大きな課題として取り上げられてきました。
なぜならば、インターネット動画の大部分がFlashでの配信を行っていたからです。
なぜFlashで動画配信を行っていたか
Flashは動画を配信するためには非常に便利で優れた技術です。
RTMPというプロトコルを採用し、低遅延でのストリーミング配信が実現・普及したのはFlashがあったからといっても過言ではありません。
また、ブラウザーに設置されたプレイヤーの操作に応じて様々なことが実現できるようになったのもFlash配信が始まってからだと言って良いでしょう。
・別の動画に遷移する、いいねボタンがある
等等
Flashがつかえなくなると動画配信はどうなるのか
すでにHTML5の技術を利用し、概ねFlashで出来た動画配信を実現することができるようになってきています。
HTML5ではストリーミング配信のプロトコルも「HLS」というものが利用されています。
動画配信プラットフォームを提供しているほとんどの企業は、すでにHTML5を使ったものに切り替えており、古いブラウザーなどに配信する際にFlashを利用するパターンとなってきています。
ただ一部、まだFlashをメインの技術として利用している企業もあります。
貴方が動画配信サービスを運営している方でしたら、念のため配信プラットフォームの提供元に、脱Flash対応はどのようになっているかを聞いてみましょう。