- Z世代はPCを使わずスマホでなんでもやる
- PCを使うことができない
という記述をそこかしこで見かけるようになりました。
本稿では、本当にZ世代はスマホしか使わないのかということを、様々な調査データをもとに見ていきます。
そもそもZ世代ってなに?
何を隠そう、私は「Z世代」が、なんとなく若い世代のことを指しているということぐらいしかわかっていませんでしたので、しっかりと定義を調べました。
Z世代とは
- 1996-2012年に生まれた世代。
- 2023年現在だと 12歳~27歳くらいの年齢層になる。
- 最初のデジタルネイティブ世代で、生まれた時からネットやスマホが普及していた。
上記がZ世代の定義です。少し幅広い世代を指していることがわかります。
若い世代であるということには違いないですね。
ちなみに、X世代、Y世代、も存在しており。
- X世代:1965年~1981年頃に生まれた世代
→Z世代の親の世代 - Y世代:1980年〜1995年頃に生まれた世代
という定義だそうです。
Z世代のパソコン保有状況は?
スマホしかもっていないからスマホだけしか使っていない、ということなのか、PCは持っているけども使っていない、なのかをまずはっきりさせましょう。
総務省の通信動向調査(2022年のデータ)によれば、https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
- 20代は71%がパソコンを保有して利用している
ということになります。(ちょっとZ世代とはずれていますがご勘弁を)
Z世代はスマホネイティブではあるけれども、何らかの理由でPCを持っている人がそれなりの割合で存在していることがわかりました。
では、どれぐらいの方がパソコンを利用しているのでしょうか。
Z世代のパソコンの利用状況
ひと研究所Z世代分析チームさんの分析によれば、(2021年のデータをもとに分析)
https://www.videor.co.jp/digestplus/market/2023/09/81377.html
- Z世代で、週のうちパソコンを15分以上利用したのは31%
という状況だそうです。
なお、他の世代(12歳から69歳)の利用率は36%で、Z世代は全世代平均と5%の開きがあることがわかりました。
また、Z世代でも男女差が大きい結果となっており、
- Z世代男女別では、男性38.5%、女性23.3%がPCを利用
男性のほうがPCを利用している率がかなり高いようです。
全世代平均でも36%ですから、Z世代が31%の利用率があるというのは意外と多いな、という印象を受けます。
では、コロナ禍が長期にわたる間に、PCの利用についてどのような変化があったのでしょう。
コロナ禍でのPCを利用する頻度の変化
- Z世代全体で6割が「PCを利用する頻度と時間が増えた」と回答
- Z世代学生では8割
- Z世代会社員は4割
の方が、パソコンの利用頻度と時間が増えた、という回答だったそうです。
会社員の方はもともとパソコンを使って仕事をする機会が多かったため、と考えられます。
学生さんの利用頻度が8割も上がっているのはすごいですね。
- リモート会議、オンライン授業
- 動画や音楽、画像の鑑賞
- 学習の補助
となったそうです。
Z世代にとって学習ツールとしてPCが使用されることが当たり前になりつつありそうです。
大画面での視聴はやはり魅力的ですし、イヤフォンやヘッドフォンにこだわりがある様子もありますので、納得の結果と言えそうです。
結論として
- Z世代がスマホしか使わない、ということはない
- パソコンの利用は学習や仕事などでの活用が目立つ
- エンタメコンテンツも大画面PCで、という意識がうかがえる
となりそうです。
腰を据えて何かに取り組む場合、画面が大きいほうが都合がいい場合はPCを利用するZ世代が増えているといってもよさそうです。
しかし、スマホを使わない、ということではないことにも意識をするべきです。
普段街中や外出先では、SNSをたくさん利用しながら、スマホゲームで遊んだり、というライフスタイルは確実にあるでしょう。
オンライン学習についても、すき間時間で、という意識が働けば確実にスマホを利用することになるでしょう。