サイトを立ち上げただけでたくさんの人がやってきて、売り上げが上がる、会員が増えるといった結果が出ることはほぼありません。
何らかの方法で集客を行い、人を集める必要があります。
集客の方法については、以前の記事で6つの手法を紹介しました。
しかし、予算をかけて集客のための取り組みを行いさえすればいいのでしょうか。
いえ、そうではありません。
いい結果が出ると見失いがちになるのですが、何を行ってどういう結果が出たかという効果検証が非常に重要になってきます。
今回は、どのようにして効果の検証を行い、予算配分をするかを簡単に紹介します。
Web解析を行うことで、効果が見える
何はともあれ、効果測定のためにWeb解析をおこう必要があります。
そのためには、Googleアナリティクスなどの解析システムの準備を行う必要があり、そのためには自分のサイトに解析用のタグを埋め込むことになります。
とても大きなポイントとして、動画の委託販売サイトなどでは、Googleアナリティクスタグを埋め込むことができない場合があります。
こういったサイトシステムの場合は、解析を行うことができません。
集客を行い結果を伸ばしたい場合は、利用するシステムでGoogleアナリティクスなどを使った解析が可能かを必ず確認するようにしましょう。
コンバージョンを必ず取ろう
コンバージョンとは成果が上がった数のことです。たとえば、何度メルマガ登録があったかや、何度商品が購入されたか等がこれに当たります。
コンバージョンをとることは、成果を具体的な数値として把握するために非常に重要です。
動画サイトの場合の具体的なコンバージョン測定例としては、
- 購入完了画面が表示された回数をコンバージョンとして測定する
→購入されれば表示されるので、購入数と同じ - 会員登録完了画面が表示された回数をコンバージョンとして測定する
→会員登録されると表示されるので、登録数と同じ
上記のような、測定したい成果のコンバージョンをとる設定ができたら、下準備が完了です。
アクセス解析でチャネルを把握しよう
チャネルとは、利用者の流入元のことです。
たとえば、バナー広告から人が流入してきた場合、チャネルはバナーを張り付けたサイトとなります。
Googleアナリティクスでは、流入チャネルを見る機能がついていますので、基本的なチャネルの把握はそこまで難しくはないでしょう。
ただし、同一のサイトで異なったデザインのバナー広告を掲載した場合や、バナー広告と記事広告を出稿した場合など、どちらからの流入が多かったか、コンバージョンが多かったかというところを把握するのはなかなか難しいですから、ひと工夫が必要です。
いつ、どのようなプロモーションをやったかを明確に記録しよう
確実で簡単な方法は、いっぺんに様々なチャネル・方法で集客を行わないことです。
たとえば、1週間~2週間区切りで1チャネル・1つの方法ずつの集客を順番に行い、この時期はこのチャネルで集客を行った、という事を記録しておきます。
条件を同じにするため、サイトのデザイン変更などは行わないようにします。
そうすることで、たとえば4週間で4つのチャネルでの集客を試したとして、一番コンバージョンが取れている時期に行っていた集客が最も効果が高い集客方法であると判断することができます。
効果のあるチャネルに予算を割こう
2次テストとして、効果の高かったチャネルでのプロモーションにテスト時の倍程度の予算を割きましょう。
その結果として、予算に比例してコンバージョンが上がるか、そうでないならどのようなグラフになるのかを見てみましょう。
プロモーションで直接的な売り上げを伸ばしたい場合は、目標金額を売り上げるためにはどの程度の予算が必要になるのか、上記のグラフに当てはめて考えてみます。
会員登録などを成果の目標にしている場合は、目標数までにかかる費用が許容範囲かどうかを確認しましょう。
いずれにしても、放っておいて勝手に育つWebサイトは、ほとんどと言っていいほどありません。
動画サイトは育てていくことで、よりよい成果を出せるようになりますから、効果測定をしっかり行い、PDCAをまわして目標を達成していきましょう!