どのようなときに動画の限定公開が必要となるのか
まず、どのようなときに動画の限定公開を行うのかということですが、動画の限定公開を行うシチュエーションとしては、- 社内のみで動画を共有したい
- 学校の生徒のみに、動画を限定公開したい
- 学習塾、予備校、専門学校での授業見返しや自習教材に動画を活用したい
- 何らかの形でお金を受け取ったお客さまへのサービス
社内での限定公開
- 一般公開前のCMを社員だけが視聴できるようにし、外出時に重要クライアントに見せることができるようにしたい。動画ファイルを営業スタッフの端末に入れておくのはリスクが高いので、動画の限定公開システムを使いたい。
- 社内教育を行っているが、軽いものを毎回同じように講義形式でやるのはコストに合わないため、動画で視聴させてテストを行いたい。
- 社内のみで共有したい動画、社長のメッセージやメディア取材時の動画などを社員のみに限定で公開したい。
学内、学習塾、予備校、専門学校での限定公開
- 授業や講義を録画して、それを生徒だけに共有し、視聴させたい。
- 教材動画を生徒のみに限定公開したい。
お客さまへのサービス
- セミナーに参加してくれた方に、セミナーの動画を見られるようにしたい。
- 商品を買ってくれたお客様が、マニュアル動画を見られるようにしたい。
このような動画の限定公開方法はよくありません
限定公開を行う、ということは、当たり前ですがその動画が誰にでも見られるような状況になってしまっていてはいけないということです。 よって、動画の限定公開を行うのであれば、以下のような方法で動画を共有するのはあまり良くないという事になります。- 動画ファイルを圧縮してパスワードを付けて配る
- ベーシック認証などでパスワード制限をかけてアクセスさせる
- 動画共有サイトにアップロードする(限定公開設定を利用したり、パスワードを付ける)
1.動画ファイルを圧縮してパスワードを付けて配る
パスワードを知っている人しか見られないから良いだろう、という風に思うかもしれませんが、パスワードで動画ファイルを解凍したり、いったん動画ファイルを手に入れた人が、意図せずどこかに転送したり、動画共有サイトにアップロードをしたりする可能性があります。 一番良くないパターンです。2.ベーシック認証などでパスワード制限をかけてアクセスさせる
Webサイトのアクセスを制限する際によく使われるのが、ベーシック認証ですが、これもパスワードの漏えいやいったんアクセス+ダウンロードされたものは1と同じように簡単に再利用できてしまうため、あまりよくありません。3.動画共有サイトにアップロードする(限定公開設定をしたりパスワードを付ける)
動画共有サイトにアップロードを行い、パスワードによる視聴制限を付けたり、限定公開機能を使って見られる人を制限することができます。 ただし、この場合も- パスワードが流出すればだれでも見られる
- 共有サイトの限定公開機能はあまりあてにならない(視聴URLがわかると見れてしまうなど)
動画の限定公開をしっかり行う方法
では、しっかりとした限定公開を行うためになどのような方法・機能が必要になるのでしょうか。 動画サイトに以下のような機能があれば、限定公開をしっかりと行うことができます。- 動画ファイルをダウンロードさせたり送付するような方法でなく、システム上で視聴させる
- ユーザーごとのID、パスワードを発行でき、いつだれが何を見たかを把握できる
- どこからなら見れるなどのシステム利用の制限ができる
- 動画ごとに、どのIDで見れるという制御ができる
- 自前のシステムとして運用でき、規約にとらわれない
たくさんの機能をそろえなければならない、となった場合、基本的な動画CMSの機能では間に合わなくなってしまい、機能追加や新規開発となると費用もそれなりにかかってくる場合がありますから、相談をしながら落としどころを見極めると良いでしょう。