- 採用の決め手
- オンライン決済による動画販売機能の他に、掛取引のお客様だけが講座を受講できるようにする限定配信の仕組みも備わっていた
- 初めてのオンライン講座に取り組むにあたり、導入しやすい利用料金だった
- 管理画面がとても分かりやすく、迷うことなく簡単に使えた
- 問い合わせに対する回答が早く、安心して利用することができた
- 導入後の成果
- 講座数を徐々に増やしながら、順調に軌道に乗せる事ができた
- オンライン講座に移行したことで社内のリソースを他の事業に充てる事ができ、事業全体の強化につながった
- 今後の展望
- 講座の数が増えてきたため、バリエーションの豊富さを活かした新たな販売施策を検討している
- 今後も取り扱う講座を増やし、Desi Web校の間口を広げていきたい
Desi Web校は会社でも、自宅でもクリエイティブの基礎が学べるウェブスクール
左から 株式会社Too 片平様、杣谷様
Desi Web校のサービスについて教えてください。
（杣谷様）株式会社Tooでは、事業の1つとしてアドビ製品の販売代理店も行っています。
アドビ製品のマーケティングやソリューション展開にも力を入れており、その展開の一つとして、IllustratorやPhotoshopなどの基礎が学べるウェブスクール「Desi Web校」を運営しています。
「Desi Web校」では、現在7つの講座があり、全てビデオオンデマンドで配信をしています。
1つの講座に対して、初心者向けの「基本操作コース」と実用的なテクニックを取得できる「実践コース」があり、コースの中ではチャプターごとに動画が分かれていて、順番に視聴していくことでスキルを身に着けられるようになっています。
学習用のサンプルデータもダウンロードでき、受講生はサンプルデータで実際に操作を試しながら、自分のペースで学習することができます。
コロナ禍をきっかけに対面講座からオンライン講座に移行
Desi Web校を始めたきっかけを教えてください。
（杣谷様）従来からオンライン受講の需要は存在しており、ウェブスクールのアイデアは以前から考えられていました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけとなり、本格的な構想をスタートさせました。
以前は東京を含む全国の拠点でリアル教室でのスクールを展開していました。教室はほぼ毎日開催し、需要も高く常に満席で、トレーニングビジネスとして好調でした。
しかし、新型コロナウイルスの影響で受講生が減少し、講師の安全も心配されました。 そして、初の緊急事態宣言が発令され、全国のスクールを一時閉鎖することになりました。こうした状況から、ウェブスクール立ち上げの検討を開始しました。
検討を初めてからからDesi Web校のサービス開始まで、どれくらいの時間が必要でしたか。
（杣谷様）
当時の担当部署のメンバーと全国の講師陣が集まり、プロジェクトをスタートさせたのが2020年4月21日の事でした。
Desi Web校の内容を考え、ソーシャルキャストを契約するまでに1ヶ月、動画コンテンツを準備し、Desi Web校のサイトをオープンするまでに2ヵ月、計3ヵ月ほどでDesi Web校をスタートさせました。
株式会社Too 杣谷様
重要視したのは、対面講座と遜色のない高品質なオンライン講座を作ること
Desi Web校のオープンまでに、一番苦労されたのはどんなところでしたか。
（杣谷様）
一番大変だったのは、動画コンテンツを作るところでした。
それまで動画講座を持っていなかったので、動画制作は部門としては初めての状態で一から作りました。
動画制作の際に大切にしたことは、対面で受講する講座と同じスキルが身に付く、高品質な動画講座を作る、ということです。全国の教室の講師陣が協力し合い、動画制作における作業を分担して作り上げていきました。
株式会社Too 片平様
高品質な動画講座を制作するために工夫された点はありますか。
（片平様）
弊社の講座内容は、アドビ製品の使い方がメインになります。
ツールの操作方法を分かりやすく伝えるために、とにかく情報が頭にスッと入ってくるような動画講座にする工夫をしました。
例えば、講師がツール上で選んだメニューや項目をパッと赤い丸印で囲んだり、拡大したりするなどのアクションを豊富に入れて、視覚的に分かりやすくする作り込みをしました。
特に実際の教室での講習では、受講生にテキストを配布したり、不明点があればその都度ご質問を受けることで緻密なフォローをすることができていました。
オンデマンド配信の講座では、動画単体で対面の講習と遜色ない「学び」を目指し、テキストが無くても動画を見るだけできちんと理解できる、しっかりとした動画教材に仕上げることができたと思います。
（杣谷様）動画制作について、弊社が求めるクオリティの動画講座を作り上げるには、講師たちのノウハウが必要不可欠だと考えたため、自社で制作することにしました。
弊社の講師陣が知恵を出し合って動画講座を制作したことで、リアル教室で積み重ねてきたこれまでの知見が反映された動画教材になったと思います。
「動画コンテンツの内製化」を選択したことで、社内のメンバーだけで、動画講座の品質を上げるためのPDCAをスピーディに回していくことができ、良い結果につながったと考えています。
（片平様）動画制作は1人ではなく全国各拠点のメンバーで分担をすることになりました。受講者が理解しやすい構成や、見やすい動画にするための効果的なアニメーション等を取り入れたテンプレートをあらかじめ作っていたため、社内の誰が製作しても同じ品質の動画講座を作ることができるようになりました。
柔軟な視聴コントロールと、初めてのオンラインスクールに挑戦しやすい価格帯
ソーシャルキャストを選んだポイントを教えてください。
（杣谷様）
1つ目は、弊社の講座事業における、様々な課金体系・取引形態に柔軟に対応できたことです。
もともとリアル教室での講座は、アドビ製品を利用するデザイン系の企業や部署に配属された新入社員研修でのご利用も多かったです。
その場合、クレジットカード決済での取引以外に、売掛金による掛取引が発生することがあるため、Desi Web校においても掛取引に対応できる必要がありました。
ソーシャルキャストは、クレジットカード決済等による動画販売以外にも、特定の受講生のみに動画講座を配信できる、限定配信の仕組みも充実しています。
弊社では、掛取引のお客様に対しては、ソーシャルキャストの「視聴チケット発行機能」を利用して、動画講座を視聴するためのシリアルコードを発行し、コードを持っている方だけが受講できるようにしています。
ソーシャルキャストは、オンライン決済と掛取引の両方のケースに対応できる、ということが導入の決め手となりました。
2つ目は、ソーシャルキャストの価格面です。
立ち上げ当時はDesi Web校をどこまで続けられるか、というところがまだ見えていなかった状況でしたので、テスト的にも導入しやすいコストでした。
ソーシャルキャストの使い勝手はいかがでしょうか。
（片平様）ソーシャルキャストは、管理画面が非常に分かりやすく、特に迷うことなく使うことができています。
また、運用をしていて、不便だと思ったことは特にありません。とても使いやすいシステムだと思いますし、機能面で不明な点が出てきた際はサポート窓口に問い合わせると、すぐに回答をいただけるので安心して利用ができます。
（杣谷様）
弊社では、複数本の動画講座をまとめて販売できる「セット販売」を利用しています。
セット販売では、購入後の視聴期限を設定できる「レンタル」も行えるため、サービスの立ち上げ当初、動画の配信流量がどのくらいになるか読めなかった弊社にとって、採用しやすい販売方法でした。
また、セット販売では「全１２本のチャプターの内、１本目は会員登録すると無料視聴できる」形をとったりしています。Desi Webの利用を検討してくださる方に、弊社の講座を知ってもらうきっかけを提供したいという考えがあります。
オンライン化により講師のリソースが最適化され、他の事業の強化につながった
ソーシャルキャスト導入後の効果や、良かったことなどについて教えてください。
左から 株式会社Too 片平様、杣谷様
（杣谷様）コロナ禍をきっかけにスタートさせたウェブスクールの事業は、順調に成長し、軌道に乗せることができました。また、対面講座をオンライン講座に移行したことで、講師のリソースを他の事業に回せるようになったことは非常に大きかったです。
弊社では、もともとリアル教室では2種類の対面講座を実施していました。
1つ目は、Desi Web校に移行したアドビ製品の短期集中講座です。
2つ目は、クライアント様のご要望に合わせて講習内容をカスタマイズできるカスタム講習です。
対面型の短期集中講座をDesi Web校に移行したことで、カスタム講習を担当する講師の数を増やしたり、アドビ製品のマーケティングやセミナー支援など、他の事業へ人員を割くことができるようになりました。
結果、オンライン事業への移行は、会社として事業全体を強化することにつながりました。
Desi Web校の今後の展望について教えてください。
（片平様）Desi Web校を始めた当初は、動画講座の数もそれほど多くなかったため、IllustratorやPhotoshop等のアプリケーションごとに動画講座を販売していました。
現在は、動画講座の数が増えてきたこともあり、例えば、IllustratorとPhotoshop両方の講座をまとめて購入すると、単体で購入するよりもお得に購入できるセットの販売も開始しました。
このお得なセットの販売を実施したところ、売上が1.5倍になるなど、お客様に受け入れていただいています。
動画講座のバリエーションが増えてきたことを活かした販売施策等、売り方の工夫次第で売上を伸ばせる、ということも見えてきましたので、次の一手をどうするか、絶賛模索中です。
例えば、アドビ製品以外のソフトウェアの講座も取り扱い、Desi Web校の間口を広げていくことも考えています。
